好きな仕事をするということ
自営業は安定せぬのが常であるが、最近はヒマな時が多い、つまり、あんまり「売れてない」
ということ、しかし稼ぎにならないことでも、やらねばならぬことはあり、やらねばならないこ
とがあれば、つまらぬことを考えずともすむのである。
忙しすぎてもよくない、ヒマすぎてもよくない、丁度いいところで生きたいが、なかなか難しい。
ちょうどいいところで生きていければ、それは達人なのであろう
しかしまあ、好きでやっている仕事を続けられることが幸運であることは間違いない
茅ヶ崎で絵描きをしている方の個展が横浜であった
絵を見せていただき、そのあとビールを飲みながら食事をした
自分は正当に絵を評価できる人間ではないかもしれないが、その方の絵が大好きである
「絵だけで食べて行けないが、描きたいと思う気持ちがあるから描いている」とのこと
エライ画家の先生、という雰囲気はまるでない
売れようが売れまいが、好きな仕事をしている。そのことを知って、それが本当にうれしかった
やはり、好きでやっている仕事を続けられることの幸運があるのだろう
母親を亡くしてからしばらくは冷たい手であった
魚屋が温かい手では具合がわるい
指圧が冷たい手では具合がわるい
最近また「あったかい手だね」と言われるようになった
好きな仕事を続けてよいのであろう 2011年 11月
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