マンモスの時代
2005年 4月
指圧師 木 村 浩
マンモスの時代
東京新聞の投稿欄に、〜老後をともに過ごす夫や妻への注文〜というコーナーがある。読ん
でみるとこれがスゴイ。
アンタに命令されるのはもうごめん/悪いと思ったら素直に謝りなさい/言葉の暴力を続け
ているとあんたも親と同じ口のきけない病気になるよ、絶対に/たまには「おいしい」と言っ
てみたら/辛抱、忍耐、我慢の四十数年、出て行く先もお金もない、無縁仏でいい、あの世で
幸せになります/ 等々。
毎週水曜日のこのコーナーにはこんな調子の投稿がいっぱい。深刻をとおりこして、すでに崩
壊している夫婦関係のオンパレード。ガス抜きの場所があった!とばかりに、こぞって投稿し
ている、といった様相を呈している。
現代は若い層だけでなく中年、熟年も離婚率が高い時代らしい。
そのとなりの記事は、愛知万博のシベリアの凍土で発見されたマンモスの展示が人気になっ
ていると報じている。そのマンモスが生きていた時代、ヒトは「互いの役割」を果たしつつ、
マンモスの肉を分けあっていたのではないか?「寄り添い」ながら、助け合って生命を守り育
て、生きていたのではないか? そうでなければ生きていくことができなかったのではない
か?オトコとオンナが「性格の不一致で別居」なんてハナシはあったのか? 研究者に聞いて
みたい(そんな研究ある?)。
衣食たりて、オトコとオンナの関係はムズカシイ時代になったのである
2005年 4月
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