反原発集会


 7月16日に代々木公園の反原発集会に行ってきた。

前の晩に手製のプラカードを作り、個人として一人で参加した。

労働組合も多く来ていたが、若者、高齢者、子供連れの夫婦、政治的イデオロギーを越えて、個

人も多く来ていた。

17万人が集まったという。


僕のプラカードを見て、一人の男性に声をかけられた。

「その通りだよ」、そして、「俺はガンなんだ」と僕に語った。

誰だっていつ死ぬかはわからない、と言おうと思ったが、僕のリアリティとその方のリアリテ

ィはずいぶん違うのだろうと思って、言わなかった。

その方は、冤罪の問題に関わっているらしかった。

炎天下のもと、少し立ち話をした。



夕方に仕事が入っていたから、 小室等さんの歌と、永六輔さんの話だけ聞いて公園を後にした。

駅にたどり着くのには難儀した。 沢山の人々だった。

ギラギラした太陽、とんでもなく暑い一日だった



  一番下品だった僕のプラカード

         





もちろん、自分もドップリとひたっているのだが、

我々は、健康のことにしても、原発のことにしても、厄介なことになっている。

つまり、欲にまみれて、困ったことに。           2012年 夏


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