小さな世界で生きていく、けれども・・・ 



この場所で何かをささやいていこうと、そう思って始めた

けれども、何ヵ月もほったらかしにしたりする

書かねばならない義務もないし、期待もされていない

世の中に何か役にたっているわけでもなく、

またとくに迷惑をかけているわけでもない(たぶん)

とどのつまり、ろくでもない自分のガラクタを意味もなく晒している



人に誇れる人生を送っているわけではないから、

なるべく小さな世界の中で生きていこうと、

そう意識してやってきた

けれども、 広大なネット世界のなかで、

役にも立たないチリ・ホコリを散らかして、

自分はここにいる、と小さな声でささやいている

その小さな声を見つけてくれる人が時々いて、

それがありがたくて、少しだけうれしく思う時もある



半分透明な自分を、誰かが見つけてくれる

ひかり輝く人生を夢見ることはないけれども、

日々の仕事や、生活や、遊びの中で、

言葉でだけじゃなく、つぶやいてみる

そうして、君はここにいるんだねと、

誰かが見つけてくれる



自分が透明ではないのだと、気づかせてくれるから、

拡声器では言いたくはないけれども、

ガラクタを晒すのはみっともないけれども、

ささやく程度には自分を表現していく、

そのたびに、散らかった自分の胸の中が少し片付く




                            

        このエスカレータを降りたら、ビールを買って帰ろう






                だから自分もまた、ほかの誰かを見つけていこうと    2014年2月



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